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BoPマーケットの授業(2)

田舎町訪問と、課題について続き。(前回記事)

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私はチームメイトが石けんについていろいろ聞いていたので、
それに便乗してある男性村人(消費者側)に
「この石けん、ISO基準とってるんだけど、
これが何か、知っているか、存在に気づいてるか」と聞いてもらいました。
(英語はもちろん通じないし、男性がかろうじてヒンディー語話せたけど、
奥さんや娘さんはテルグ語しか話せなかった)
ISO基準については
チームメイト自身もあまり気にしたことがないからうまく説明できなかったし、
その男性に至っては全く話が通じていなかったと。
すなわち、石けんのパッケージにISO取りました、
なんて書くのはBoPではナンセンス。
ボリウッドスターの顔写真でも入れたほうがよっぽどウケるのでしょう。

ちなみに、田舎の村や学校にインターネットが入って
インド人が1番始めに検索するのはシャー・ルク・カーンだそうです。
この決め顔わかってる感じw さすがインド人俳優。
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私たちチームのビジネスプランは
Tirupatiというお寺に訪問する銀行兼旅行業者みたいなものになりました。
私がいいなと思ったのは、
旅行費用を半額積み立てたところでお参りには行けるという点。
お参りを終えた後、神様に見られている意識があれば
残金の踏み倒しはないだろうと見込んでのことです。

クラスの人気投票で優勝したプランは美容院ビジネス。
今も村に化粧品やクリームなどは届けられているけれど、
美容サービスについては届いていない。
化粧品メーカー等の企業が村の人を教育して美容師・エステティシャンにし、
女性の雇用を産む。
女性は結婚式で必ず美容院に行くから安定的な需要があり、
美容サロンなどに入りづらいと思う奥ゆかしい女性向けに
一般家庭の奥の一室を利用する、などが評価されていました。

田舎町訪問で得た気づきを1ページで、という個人課題もあったので転載します。
純ドメMBA生の英語力見てみたい人にもどうぞ。こんなもんです・・・。


Because of the language barrier, I couldn’t conduct an interview by myself. However, I followed some teammates and they translated for me. Also, visual image taught me a lot.

Far beyond urban market
We talked about soap. Rural people just recognize products’ name and no brand recognition, Unilever. The other soap printed ISO certification on its side, but he couldn’t understand what we are asking. He totally has no idea. In Japan, we always care about brand and certification or qualification.

Experience first, word of mouth second
When the man chooses soap, he relies on his experience. He also refers to word-of-mouth. When I asked about ads on TV, he said he has no idea. I suppose he must see some ads on TV or signboard on streets. He however can’t connect the advertisement and the product in his real life. TV is TV and not connected with real life in his mind. We stopped by a small store and talked with the owner and shopper. I suppose that bigger sachet must be popular, but the owner said Clinic Plus is the most popular and volume is not important. However, it is also not sure because he does not take surveys or statistical record. A female shopper answered us that she likes to try every shampoo. She has no preference so far. She also hears from word-of-mouth.

Flexible consumers
I asked a young mother who has a baby. The baby looked not wearing a diaper or underwear. I asked her whether she uses a diaper, supposing that she doesn’t know what a diaper is. Her reply was it depends; when the family travels, she uses diaper for her baby. I couldn’t find any diaper in small shops, so it was surprising to me. The other shopper at a small shop answered when she wants to buy a candy without English literacy, she asks a shop owner and show her budget. Her preference depends on budget.

Language barrier
I had a huge difficulty to analyze rural consumer behavior. Japanese market also has a huge language barrier. I can’t expect what foreign brands entered Japanese market, but I guess there must be hundreds of failures and losers. To enter BOP market seems profitable opportunity to many international companies though, it is quite challenging for them without local language speakers and culture understanding.
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BoPマーケットの授業(1)

Class of 2014がBoPづいてるのでこちらも負けずに。
Base of Pyramid
ソーシャルアントレプレナーシップ

インドでとって良かった授業のひとつがRural Marketing.
教授に個人的に質問をぶつけたりもしてきました。

授業はマーケティングのいろいろ、価格や広告、流通などについて
教授のコンサルタントとしての実体験をもとに進められます。
課題は個人課題(プレゼンまたはレポート)とグループ発表。
グループ発表では実際に田舎町を尋ね、見て、聞いて、感じたことを生かして
ビジネスプランを作りなさいというもの。

週末にクラスメイトの車に乗り、みんなである村に行きました。
7:30待ち合わせがやはりインド時間、8:15くらいにキャンパスを出ました。
そこから皆のお気に入り食事処に行き、朝食。
(ていうか、普段も8時から授業開始してるんだから、
朝食は各自で済ませて集まれば良くない?w)
道中、Indian Business Schoolという学校の看板を見たり、
(名門の当校はIndian School of Business)
田舎にInternational Schoolという学校があったりして大笑い。
インド人、笑いのハードル低いです。

途中でチームメイトがアレンジしてくれたNGOの人と合流し、
なぜだか教授から指定された町ではなく、
田舎度が低い(若干発展している)町に行くことに。NGOの人繋がりなのかね。
そして少なくとも7,8時間滞在すること言われていたのに3,4時間で退出。
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そんな感じで、インド人自身もあまりBoPに関心があるようには思えませんでした。
でも町に行ったらそれなりに興味深く話を聞いたり、インタビューしたりしていて、
楽しかったようです。
小学校に行った時は子どもたちが英語の挨拶の歌を歌ってくれ、
グループ皆でなんてかわいいのー!と記念撮影。
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日本人からすると「恵まれない子供たちの無垢な笑顔」みたいな
バイアスがかかりがちだけど、子供たちをかわいいと思う気持ちは同じ。
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そんなこんなで半日の田舎滞在は終わり、寮に戻って昼ごはん食べて昼寝しました。
オチがないまま次回に続く。

インドと日本の宗教観

私は宗教施設萌えします。
大学生の頃行った、イタリアの教会から始まり
壁一面が偶像崇拝のロシア正教教会、
花柄とコーランの文字が美しいトルコやエジプトのモスク、
赤と金色が鮮やかなアジアの仏教寺院、
青い人や象やら女神やら、にぎやかで派手なヒンズー教寺院、
爽やかな水と音楽の流れるシーク教寺院
などなど。

が、私自身は宗教に関して全くのニュートラルです。
日本人らしく、お正月は神社に行き、
お盆はお寺に頼んでお坊さんを呼び、
バレンタイン、ハロウィンやクリスマスにキャッキャウフフし、
受験の時には複数の神社、お寺のお守りを持って神頼み。

更に言うと、宗教って勧誘されたらちょっと怖いんじゃない?
みたいな気持ちも持っている。
ごくごく普通の日本人感覚ですよね?

ISBにいる間、親日家の学生が多く、その中でも
特に世話を妬いてくれた人が2人いました。
2人とも、『Ikeda DaisakuのFollowerだから日本好きだよ』と。

えーと?こ、これは、ど、どう反応したらいいの???

まぁ、ネットではいろいろ言われたりもしていますが
実生活でも信者の方、全員がアグレッシブな人ではないとわかっていたので、
激しい勧誘とかされないことを期待して付き合ってました。
で、結局何もありませんでした。

そのうちの1人とゆっくりしゃべりながら散歩する機会があったので
インドはヒンズーが多い中、なんでSGI(Soka Gakkai Int'l)なの?って聞きました。

そしたらびっくり。

SGIでもあるけど、ヒンズーでもある、との答え。

なんだ日本人と同じじゃーん♪いいとこどりってやつね!

ちなみに、その友人は始めに自分が参加し、
その後、母や兄弟も誘って信者になったそうですが、
もともとヒンズー教の家で育ったので、ヒンズー教を捨てず
うまく共存しているそう。

ヒンズー教も多神教で、
日本人も八百万の神を信じてきたので、
そういう点ではインド文化と日本文化って共通するところが多いのかも。



GMBAではあまり問題になりませんでしたが
日本人MBA生が企画するJapan Tripでは、宗教に絡む食事の問題が大きいそうです。
見た目に牛豚使ってなくても、出汁で使ってたりするしねぇ。

でも、美味しそうだから知らないふりして食べちゃう!
っていう学生もいたりするらしく、宗教観っておもしろいなーと思います。

祝★Googleトップ!

なんとなんと、
2013年5月11日時点、Googleで
「インド MBA」で検索すると
私のブログが検索トップに出るようになりました。
が、逆の「MBA インド」で検索すると
まだ1位ではないので、まだまだ精進ですね。
あれ、ミシガンは?

でも「MBA ブログ」「会計士 MBA」でもかなり上位に来てるので
細々と更新し続けて良かったなぁと思います。

私はISBへの愛はとっっても深いのですが
単なる交換留学生で、一人前にインドMBAがどうこう語れる立場にありません。
今まで正規学生の日本人はお2人。
1人目はMBA和尚として有名な松本さん。
MBAホルダーとして、世界に誇れる活動をしてらっしゃいます。

ご本人のコメント。
世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」に
松本紹圭が選ばれました!

在学中のインタビュー記事。インドテイストの写真がウケます。
Why a Buddhist priest from Japan is studying MBA at ISB, Hyderabad

こちら最近の記事。
How an MBA degree helped Buddhist priest Matsumoto to revitalise temples in Japan

私も友人の紹介で、8月の一時帰国時にお会いしました。
MBAってどうなんだろ~・・・もやもや・・・という時期だったので
ISBどうのこうのより、心の持ち様が変わったのが良かったです。

が、松本さんはなかなかお忙しく、普通のMBAアプリカントからすると
いろんな意味で遥か遠くの世界にいらっしゃると思うので
私がここでできるだけ情報提供できたらな、と思うわけです。

インド留学というと、最近は
たむこーさんがいろいろ主張してらっしゃるようで。
しかし、Twitterでこんな発言がありました。





そうなんです。
恐らく、たむこーさんが関わってるの、
きっと本当に上位の上位のほんのわずかのインド人。

私がいたISBの同級生もきっと超上位。カーストも、年収も。

ハイデラバード大学訪問時hirojさんが、
たむこーの主張、ちょっと違う気がする、と言っていた。
そしてISBに遊びに来てくれた時に
やっとたむこーの主張の意味がわかった、と言っていた。

ISBにいる限り、確かにインドに留学する価値あるかなって思うかもしれませんが
これが全ての教育機関に当てはまるかというとそうではないと思います。

たった1学期しかISBにいなかった私がこう主張する根拠としては
・今の教授陣は欧米で教育を受けたり、研究をしてきている
・学生は高学歴、高収入の家庭で育っている
・世界的に有名な企業(IT, コンサルティングファーム等)で勤務経験がある
 =グローバル基準の研修を受けて感化されている
・それなりに海外志向はある(欧米への憧れについてはこちら

というわけで、場所はインドであっても
中身はかなり欧米に毒されている(?)わけです。

しかし、本当にドメスティックな公立学校に入ってしまうと
英語が苦手なカースト下位の学生が多かったり(※国策によるもの)
教授自身も海外経験が少なかったり、
オペレーションもぐだぐだだったり、
それ相応の苦労をしなければならないと思います。

たむこーの言うことだけを信じてインド留学に突っ走っていいのか。

人生は一度限り。
留学の2,3年くらい失敗しても人生80年には大したことないかもしれないけれど、
誇りをもてるような決断をしてほしいなと思います。

で、ISBの日本人学生お2人目なんですが、
元祖弾丸トラベラーとして有名なわっきーさんと同じ会社(花屋じゃないほう)に
在籍していらっしゃったとのこと。
個人的には、お2人ともなんとなく似たような香りがするので
わっきーさんブログをご参照ください(←無茶ぶりしてみた☆)

ぱっつん前髪

駄文ですが。

ISBにExchangeに来る人たちは、総じて変わった人が多かったそう。
(1年間をISBでsurviveした日本人卒業生談)
私のいた最終学期であるTerm8には
スイス+イタリア人ハーフ(男)、カナダ人、ニカラグア人、私(以上女)
の計4名がハイデラバードキャンパスにいました。
ちなみに他のExchange数人はTerm7&8と連続で来ていて、
7はハイデラバード、8はモハリという
北部の田舎のキャンパスに移りました。

さて、カナダ人の女の子話。
彼女はけっこう不思議ちゃんで、例えば
- 5クラスも履修しているにも関わらず、週末はだいたいいつも旅行。
(真面目にやったら相当忙しいはず。きっといくつかはフリーライダー。)
- Rural Marketingの授業で訪問した田舎町で生水を飲んだことをFacebookに載せ、
ちょっと自慢げ(高リスク低リターンの実例って始めて見た)
- バナナが好き。みんなでご飯した後、デザートをシェアして頼もうとした時、
せっかくだからバナナにしようか、と言ったら
「いいよ、いいよ、デザート頼みたいって言ったFくんの好きなの頼んで」
と言っておきながら、デザート食べ終わった頃、
やっぱりバナナが良かったと追加で頼んでいた。
- ポンディチェリという町に行った時、
パンケーキを食べるのが旅の大きな目的だったのに、
結局当日になってオートミール入りヨーグルトを頼んでいた。
(パンケーキめっちゃ美味しかったのに)

私が今まで仲良くなったことのあるタイプとは違う、
独特なマイペースな子でした。

で、そんな彼女は前髪ぱっつん

GMBAオフィスで事務職をしてるSさんも前髪ぱっつん
Sさんはダンスのインストラクターを副業でやっていて、
特にベリーダンスとかボリウッドダンスが好きみたい。
どうやら、欧米人には
「前髪ぱっつん=オリエンタル、エキゾチック」なイメージがありそうです。

さて、日本人女性に多い、斜め前髪ですが、
そんな繊細な髪型、アナーバーには存在しません。
前髪2ミリ切ってプチイメチェン とか、
月一メンテナンスが必要なショートボブとか夢のまた夢の世界。
私は美容院レベルには覚悟していたので、
留学開始半年くらい前から前髪を伸ばし始め、
今は前髪なし、肩の下7cmくらいのパーマです。
今のパーマは日本でかけましたが、その前はアナーバーでかけました
仕上がりは65点くらいでしたが、めっちゃ痛みました…。
シンガポールで美容院に行った時、ひどいですね、って同情されました。

男性ですが、
アナーバーではとりあえずぱっと見で「うわ、この人やっちゃったなぁ…」
っていう髪型の人には会ったことないので、たぶん普通に生きていけると思います。

一方インド。
ISBのキャンパスにbeauticianという人が来てくれるんですが、
果たして美容師/理容師だったのか。
日本人1人目の松本さんはお坊さんで奥様も同行ということで問題なし(?)。
参照記事はこちら
お坊さんのバリカンが壊れた
ヘアサロン

日本人2人目の方は上述の「オリエンタルでエキゾチックな髪型」になったそうです。

・・・欧米人のイメージ通りになったじゃん。

この際、インドらしく坊主とかターバンもありかもしれないですね。

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