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保守的な国で生きるキャリア女性

アメリカに戻る飛行機でEnglish Vinglishという映画を見ました。

英語が得意でない主婦(得意のお菓子作りでケータリングをしてる)の奥様が、
親戚の結婚式で単身NYに行き、
その準備期間中に英会話学校に行き、人生がちょっとだけ変わる、というお話。
ストーリー単純なんだけど、
今のインドの女性にありそうな話だなぁと思って見てました。

私のルームメイトだったKちゃん、
既婚なのですが、とても可愛くて人懐こくて、優しくて、すごくいい子でした。
うちの部屋のメンバーでご飯行った時、
インドで既婚の女性がMBA行くってどうなの?って聞いたことがあります。
そしたら、母親はワーキングウーマンで苦労してきたので、
MBA行くことより、仕事を辞めることの方が心配されて理解されなかったとか。
旦那さんはもちろん理解があって応援してくれてるそう。
なぜなら同じ村で育った幼馴染だったから。

私の身近で、既婚でMBA行った日本人女性は2人(うち1人は留学後離婚)です…。
私もこの点に関しては保守的、古典的な考えを持っていました。
前例も少ないし、既婚でMBAなんてこんな私でさえ躊躇してしまう。
だって、自分の両親ならともかく、義理の家族までほっぽりだして行くわけでしょう。
そこまで理解してくれる人って懐がめちゃめちゃ深いか、無関心か。

ISB滞在2週間目くらいに、Facebook Indiaに行って、
ワーキングウーマンの話を聞こうという機会がありました。
スピーカーはスタンフォードGSB卒、ISB卒、
シリコンバレーMicrosoftだかどこかで勤務した後ハイデラバードに戻ってきた方の3名。
もちろんインド人女性。
皆、びっくりするくらい日本とそっくり同じ「働く女性」の悩みを抱えてました。
ワークライフバランスとか、
男性同僚・上司との距離の取り方とか
(タバコもお酒もやらないからどうやって仲良くなろう?みたいの)、
転職タイミングとか、子どもはいつ産んだのかとか。

きっと、彼女たちも様々な価値観や先入観と戦いながら、
それでも自分が何かを達成したい、という欲求は消すことができなくて
仕事でも家庭でも、他に代わりのいない、唯一無二の存在になるために
日本より保守的なインドで頑張ってきたんだろうな。
本当に尊敬します。

映画でキーワードになったのが、
respect, judgmentalという言葉。
私は世界飛び回っててすごいとか言われることもあるけど、
何も成果はないから本当は全然凄くなくて、
何かに一歩踏み出したいような、まだ怖いような。
女性で会計士ってだけで、私はかなり優遇されてきた気がします。
それは高度な専門知識というより、女性であることを売りにした機会だったから、
そろそろ女性ということに頼らなくても、専門知識、プロとして
選んでもらえる人材に変わらなきゃならないんだろう。
もうカワイイ女子としての年齢は超えてしまったからね。
女性で会計士でMBAで、って有利な手札は揃えただけで終わらないように。
何しようかなぁ…。ていうか、何して欲しい?

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